2021/06/20 14:00
2021年6月16日発表のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、『ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)』などクイーンの作品が100位中に3作チャートインした。(集計期間2021年6月7日~2021年6月13日)。
集計週の前週に映画『ボヘミアン・ラプソディ』が地上波で初めて放送されており、クイーンに改めて注目が集まったことが要因と考えられるが、アルバムセールスにどのような影響があったのか、SoundScanJapanのセールスデータを使って調査した。
前述の3作に加え、当週200位以内に入った11作品について、2021年5月10日~5月16日の週(第18週)から当週(第23週)までの売上の推移をグラフ1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/101140/2 )に示す。グラフからは18週、19週には各作品とも数十~100枚程度の売上だったのが、20週と22週以降に大きく増加していること、20週の増加の方が22週以降の増加よりも大きいこと、20週に増加した作品と22週以降に増加した作品が分かれていることがわかる。20週に大きく増加しているのはこの週にクイーンの作品15作品が再発されたためで、20週には15作品全てが50位以内にチャートインしている。『オペラ座の夜』1220枚、『クイーンⅡ』1106枚など、20週に売上が跳ね上がっているのはどれもこの週に再発された作品だ。1973年から1995年に発売されたオリジナルアルバムにボーナスディスクを加えた2枚組リミテッド・エディションということでコアなファンが購入したケースが多かったと考えられる。それに対し、『グレイテスト・ヒッツ』や『ボヘミアン・ラプソディ』などには特に変化がない。これらの作品は再発されていない。
次に22週以降に目を向けると、20週には変化がなかった『グレイテスト・ヒッツ』『ボヘミアン・ラプソディ』、『ジュエルズ ヴェリー・ベスト・オブ・クイーン』の3作品に動きがみられる。こちらは言うまでもなく映画『ボヘミアン・ラプソディ』の放送をきっかけとする購入の結果と思われる。放送の前週頃からCMが流れるなど、映画『ボヘミアン・ラプソディ』やクイーンに対する注目度が上がる状態にあったが、放送後となる当週、さらに売上は伸びている。テレビ放送の影響と思われる変化が出る前の21週の売上に比べ『グレイテスト・ヒッツ』の22週の売上が4.6倍、23週は12.7倍に、同じく『ボヘミアン・ラプソディ』は22週が7.5倍、23週は19.7倍に、『ジュエルズ ヴェリー・ベスト・オブ・クイーン』は22週が4.1倍、23週は15.8倍という増加ぶりだ。オリジナルアルバムではなく映画のサウンドトラックとベスト盤というセレクトからは、このタイミングでの購入者の多くがライトユーザーと推測される。これからアーティストのことを知ろうとする人にも入門編としてベスト盤は手に取りやすい。
CDセールスだけを見ると20週の再発作品には及ばなかったが、当週のBillboard JAPANダウンロード・アルバム・チャート“Download Albums”でも『グレイテスト・ヒッツ』が52位、『ボヘミアン・ラプソディ』が54位、『ジュエルズ ヴェリー・ベスト・オブ・クイーン』が57位と、CDと同じ作品が上位にチャートインしており、いずれも前週よりも大きく順位を上げている。ダウンロードで聴く人を含め、確実にファン層を広げたとも言えそうだ。ここでファンになった人たちがやがてクイーンのオリジナルアルバムに興味を持つ可能性は十分にあり、今後の動向に注目したい。
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